「わずか」と「かすか」は同じような意味で使われる言葉ですが、具体的にどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「わずか」と「かすか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わずか」とは?
「わずか」とは、「ほんの少しであること」を意味する言葉です。
極めて少ない状態を表します。
具体的な程度は決まっていませんが、一般的にはかろうじてあると言えるくらいしかない、とても少ない状態に対して用いる表現です。
「かすか」とは?
「かすか」とは、「なんとか感じられる程度であること」を意味する言葉です。
集中して感じ取ろうとしないとわからないくらいはっきりとしておらず弱々しくしっかり感じ取れない様子を表します。
音や光、匂いや手ざわりなど感覚的に感じるものに対して用いる表現であり感じる人の主観によって用いられます。
感覚が基準なので人によって評価は変わり、ある人にとって「かすか」であっても感覚が鋭い人ならはっきり認識できる場合もあります。
「わずか」と「かすか」の違い
「わずか」と「かすか」の違いを、分かりやすく解説します。
「わずか」と「かすか」の違いは「物理的か感覚的的か」です。
「わずか」は量や大きさなど客観的に数えられる物理的な物事の程度が少ないことを表します。
「かすか」は音や匂いなど具体的に示せない感覚的な程度に対して用いる表現です。
金額や距離など他人も少なさを認識できる場合は「わずか」を使い、味や肌ざわりなど他人と共有できない感覚の程度が少ないことを表す場合は「かすか」を使います。
「わずか」の例文
・『わずかな給料で一生懸命働いている』
・『狙い澄まして放った矢だったがわずかに的の中心を外れた』
「かすか」の例文
・『遠くから鳥の鳴き声がかすかに聞こえる』
・『かすかだが息をしているので諦めるのは早い』
まとめ
「わずか」と「かすか」は物理的か感覚的化の違いで区別します。
具体的な基準で使い分けられる表現なので覚えておきましょう。