この記事では、「頑張って」と「頑張ろう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頑張って」とは?
「頑張って」とは、「相手に対して一生懸命力を尽くしてやり遂げる様に励ます時にかける言葉」という意味です。
努力するのは声をかけられた人であり、声をかけた人はそのことについては特に努力は必要ない、または無関係であることを表します。
「頑張って」の言葉の使い方
「頑張って」は相手を励ます言葉です。
動詞「頑張る」の連用形「頑張り」に、接続詞「て」が付いた「頑張りて」が促音化した言葉で、そのまま使われたり、「頑張ってね」「頑張ってくれ」など、後に声を掛けた人の気持ちを表す言葉を伴って使われます。
語源には以下の2の説があります。
1つ目は「眼張る(がんはる)」という言葉の音変化という説で、「目を付ける」「見張る」から転じて「一定の場所から動かない」、更に転じて「ひとつのことに力を尽くしてやり通す」という意味になりました。
2つ目は「我を張る(がをはる)」という言葉の音変化という説で、「我」は「自分」「自分本位の考えを押し通して譲らない」という意味から転じて、「ひとつのことに力を尽くしてやり通す」という意味になりました。
基本的に、声をかけられた人が主体の言葉で、かけた人は「頑張らない」時に使われます。
「頑張ろう」とは?
「頑張ろう」の意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に対して、自分と共に一生懸命力を尽くしてやり遂げようと励ます時にかける言葉」という意味です。
2つ目は、「上の立場の人が、下の立場の人に寄り添って励ます時にかける言葉」という意味です。
「頑張ろう」の言葉の使い方
「頑張ろう」は相手を励ます言葉です。
動詞「頑張る」の未然形「がんばら・ がんばろ」に、推量の意味の「う」が付いた語で、まだ実現しておらず、これからその様になるであろうことを表しています。
基本的に、声をかけられた人だけではなく、声をかける人も主体となり、何らか努力する時に使われます。
「頑張って」と「頑張ろう」の違い
「頑張って」は、声をかけられた人が主体の言葉で、かけた人は「頑張らない」時に使われます。
「頑張ろう」は、声をかけられた人だけではなく、声をかける人も何かしら「頑張る」姿勢を表す時に使われます。
まとめ
今回は「頑張って」と「頑張ろう」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。