この記事では、「色気」と「下品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「色気」とは?
「色気」は「いろけ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人を引き付ける性的な魅力」という意味です。
2つ目は、「異性に対する関心や欲求」という意味です。
3つ目は「色彩の加減」という意味です。
4つ目は「その場における女性の存在」という意味です。
5つ目は「人への愛想や面白み」という意味です。
6つ目は「社会的地位や権力に対する興味や関心」という意味です。
「色気」の言葉の使い方
「色気」は名詞として「色気がある・ない」「色気が出る」「色気づく」などと使われます。
「色」は、血縁関係を表すことを表す接頭辞で、古語では「兄」を「いろせ」、「姉」を「いろね」と言いました。
この「いろ」が転じて、「男女の親愛の情」「女性の性的な美しさ」という意味で使われ、更に転じて「美しさ」「鮮やかさ」として「色彩」を表す語になりました。
「気」は「空気」「雰囲気」から転じて「何か特有の様子」という意味です。
「下品」とは?
「下品」は「げひん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「卑しくて人としての価値や道徳性が劣ること」という意味です。
2つ目は「品質の劣った物」という意味です。
「下品」の言葉の使い方
「下品」は名詞・形容動詞として「下品だ・である」「下品な作品」などと使われます。
「下品」の語源は仏教用語の「げぼん(下品)」という語で、浄土真宗の教えにおける、「九品(くほん)」という考え方によるものです。
「九品」は人間の品格を9つに分けて、生前の品格により、亡くなった後に行く世界が違ってくるというもので、「下品」は最も下位の品格になります。
ここから転じて「人としての品格が低いこと」「価値や道徳性が劣ること」「卑しいこと」という意味で使われる様になりました。
「色気」と「下品」の違い
「色気」は「男女の親愛の情」「女性の性的な美しさ」という意味です。
「下品」は「卑しくて人としての価値や道徳性が劣ること」です。
まとめ
今回は「色気」と「下品」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。