この記事では、「罹患」と「発症」の違いを分かりやすく説明していきます。
「罹患」とは?
「罹患」は「りかん」と読みます。
意味は、「病気にかかること」です。
ガンや白血病、インフルエンザなどの病原体が身体に入り込み、細胞で増殖を始める最初の段階を表し、検査しないと異常を感じない状態も含まれます。
「罹患」の言葉の使い方
「罹患」は名詞として「罹患する・した」「罹患率」「罹患数」などと使われます。
「罹」は「かか(る)」とも読み「病気や災難などを身に負う」という意味、「患」は「わずら(う)」とも読み、「心配する」「病気になる」という意味、「罹患」で「病気にかかること」になります。
「病気にかかること」により、いつもとは違う状態になり、苦しむことから、下で紹介する「症状」の類語として使われていますが、「罹患」は「症状」の前段階を表します。
「発症」とは?
「発症」は「はっしょう」と読みます。
意味は、「病気にかかり、症状が現れること」です。
からだがウィルスや細菌などにおかされ、その病気特有の辛い特徴が現れることです。
「発症」の言葉の使い方
「発症」は名詞として「発症する・した」「発症を遅らせる」「発症例」などと使われます。
「発」は「矢や弾を放つ」「出かける」から転じて「外に現れ出る」「生ずる」という意味、「症」は「病気のしるし」「病気の状態」という意味、「発症」で「病気のしるしが身体に現れ出ること」になります。
基本的に、病気にかかってから熱が出たり、具合が悪くなるなど、症状が現れるまで時間がかかる場合もあることから、「罹患」の後に起きることが多くなります。
「罹患」と「発症」の違い
「罹患」は「病気にかかること」です。
「発症」は「病気のしるしが身体に現れ出ること」です。
まとめ
今回は「罹患」と「発症」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。