「王女」と「女王」はどちらも高貴な身分の女性を指す言葉ですが具体的にはどのような人を指すのでしょうか。
この記事では、「王女」と「女王」の違いを分かりやすく説明していきます。
「王女」とは?
「王女」とは、「王の娘」のことです。
王のいる国における王の女の子供を指します。
基本的には王として認められている人物の子供のうち女の子供を指しますが、広義では王の娘だけでなく王の妹や姪など王室に連なる女性全般を表す意味で使われることもあります。
基準は国によって異なりますが基本的には王室に属している間だけの肩書きです。
結婚して他家に嫁ぐとその国の「王女」ではなくなります。
「女王」とは?
「女王」とは、「王権を持つ女性」を指す言葉です。
君主として国を支配する王権を持つ女性を指します。
王権を持つ男性は「王」と呼ばれ「男王」とはいいません。
王の多くは男性であることから男性の王と区別する意味で「女王」と呼ばれます。
「王女」と「女王」の違い
「王女」と「女王」の違いを、分かりやすく解説します。
「王女」と「女王」の違いは「立場」です。
どちらも王族に関係する女性ですが「王女」が王の子である女性を指すのに対し「女王」は王である女性を指します。
「女王」は王である女性を指す言葉なので「女王」の娘は「王女」になります。
英語だと「王女」は「Princess」で「女王」は「Queen」です。
「女王」は国を統治する君主であり唯一無二の存在ですが「王女」は王の娘なので王に女の子供が複数いれば「王女」も複数存在します。
王位が世襲制の国であれば「女王」が持つ王権を死後「王女」が受け継いで「女王」に即位する可能性もあります。
「王女」の例文
・『王の子は皆男の子で王女はいない』
・『王女が外国に留学する』
「女王」の例文
・『イギリスは長らく女王によって統治されてきた』
・『デンマークの君主は女王である』
まとめ
「王女」と「女王」では立場が全く異なります。
それぞれどのような身分なのか正しく理解しておきましょう。