「包括的」と「網羅的」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「包括的」と「網羅的」の違いとは?違い

この記事では、「包括的」「網羅的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「包括的」とは?

「包括的」とは全体を一つのものとしてまとめている様です。

それぞれの要素を網羅しつつ個々の大小や価値を問わず同じものとして扱い、一緒くたにして一つにまとめた状態が包括的と言われます。

各要素を一つひとつ取り上げるのではなく、それら全てを一纏めにして一つの物事や概念的なものとして扱い、それに内包されるもの全般について考えやすくしたりなんらかの形で扱いやすくするという扱いが包括的です。


「網羅的」とは?

「網羅的」とはその範囲の物事を一つ残らず取り込んでいる様です。

また直接対象となっているものだけでなく、それが関係するような範囲あるいは分野にまで及んでいることまで含むという意味でも使われます。

条件に当てはまる対象は一つの漏れもなくすべて含むという意味を強く出したり、直接の対象だけでなくそれに関わることまで網羅しているという表現が網羅的と言えるでしょう。


「包括的」と「網羅的」の違い

「包括的」「網羅的」の違いを、分かりやすく解説します。

条件に当てはまる範囲の要素をまとめて一つのものとして扱うことが「包括的」で、条件に当てはまる範囲の要素を一つ残らず含むことが「網羅的」です。

「包括的」は一つのものとして扱っていますが「網羅的」は一つのものとして扱うわけではありません。

また「包括的」はその範囲の中にある要素だけを含みますが、「網羅的」は範囲内の要素だけでなくそれが関係する範囲や分野まで含んでいることもある言葉です。

「包括的」の例文

・『包括的に評価を決める』
・『上半期における活動内容の包括的なまとめ』

「網羅的」の例文

・『失敗の原因を網羅的に洗い出す』
・『必要となるものを網羅的にまとめる』

まとめ

「包括的」はそれらの要素をまとめて一つのものとして扱いますが、「網羅的」はそれらの要素を一つ残らず含めても一つのものとして扱っていません。

また「包括的」は条件に当てはまる要素だけをまとめますが、「網羅的」は条件に当てはまる要素だけでなく関連する物事まで含めることもあります。

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