内容があからさまであることを表す言葉には「勿論」や「無論」があります。
この記事では、「勿論」と「無論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勿論(もちろん)」とは?
「勿論」とは内容があからさまであることや、言うまでもなく正しいことを示す時に使う言葉です。
「勿論」は口語としてよく使われる言葉であり、一般的にはひらがなである「もちろん」という表記が使われています。
「勿論」はこれ以外にも他人の意見に対して肯定する時にも使うことが可能です。
この言葉に使われている「勿」は禁止や否定を表す言葉です。
相手のことに対して同意する場合の「勿論」は「もち」のように略して使うことが可能であり、軽い表現であることから流行語となった時代もありました。
「無論(むろん)」とは?
「無論」も内容があからさまであることや、言うまでもなく正しいことを示す時に使う言葉です。
「無論」は「勿論」と同じ意味で使いますが、こちらはやや硬い表現であり文語としてよく使われています。
「無論」は論ずる必要がないという意味の言葉であり、物事がはっきりとしている場合や明白な場合に使うことが可能です。
「勿論」と「無論」の違い
この2つはどちらも同じ意味の言葉として使われています。
「勿論」の方はひらがなの「もちろん」がよく使われますが、「むろん」という表現はほとんど使いません。
「勿論」の例文
・『勿論準備はしっかりとしてきましたが、まだ不安は残っています』
・『彼のことなので勿論大丈夫だと思いますが、軽い疲労が心配です』
「無論」の例文
・『契約内容は無論承知の上だが、それでもこの条件については容認できません』
・『彼は無論承認すると思っていましたが、反対意見を出したのは驚きました』
まとめ
「勿論」や「無論」は内容があからさまなことや言うまでもなく正しいこと、論ずる必要がないことを示す言葉です。
「勿論」はひらがなである「もちろん」の方がよく使われています。
