この記事では、「開口一番」と「口火を切る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開口一番」とは?
「開口一番」は「かいこういちばん」と読みます。
意味は、「口をあけてすぐに言い出すこと」です。
今まで黙っていた人や、その場にやってきた人が、口をあけた瞬間に言うことを表します。
「開口一番」の言葉の使い方
「開口一番」は、副詞として「開口一番、勝利宣言した」「開口一番、文句を言う」などと使われます。
「開口」は「口を開くこと」、つまり「しゃべり出すこと」という意味、「一番」は「最初に」「始めに」という意味、「開口一番」で「しゃべり出した最初に」になります。
落語由来の言葉で、「寄席で、その催しの最初に演じる噺家、前座」という意味です。
ここから転じて使われる様になりました。
「口火を切る」とは?
「口火を切る」は「くちびをきる」と読みます。
意味は、「ものごとのきっかけを作るために、先駆けて始めること」です。
大きなものごとが始まったり、活動を開始させるために、きっかけとなる行動をすることを表します。
「口火を切る」の言葉の使い方
「口火を切る」は慣用句として使われます。
「口火」は、「火縄銃(ひなわじゅう)」を発射させるために点ける火のこと、「切る」は「思い切った行為を先に立って始める」という意味です。
弾丸が発射されることで戦いが始まるきっかけになることから、「大きなものごとが始まるきっかけになることのたとえ」として使われています。
ちなみに、「口火」とありますが、言葉には関係なく、「口火を開く」と言うのは誤りです。
「開口一番」と「口火を切る」の違い
「開口一番」は「しゃべり出した最初に」という意味です。
「口火を切る」は「大きなものごとが始まるきっかけになることのたとえ」という意味です。
まとめ
今回は「開口一番」と「口火を切る」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。