この記事では、「非国民」【ひこくみん】と「売国奴」【ばいこくど】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「非国民」とは?意味
同じ国の民として、周囲の者と考えや行動を合わせようとせず、ひとりだけ違う主張する人を「非国民」【ひこくみん】といいます。
日本では食べ物もろくになく、粗末な服を着て痩せ細った国民が日々お国のために贅沢な暮らしを控えて生活していました。
そんな中、ひとりだけなかなか買えない肉や果物、ケーキなどの高級品を食べて太り、いい服を着て楽しんでいる人はまさに「非国民」として見られたのです。
大人として法律的な義務を放棄し、当然すべきことをしようとしない態度は人々を見下し、あざ笑うように見えるところに多くの人が腹を立てる原因になります。
「売国奴」とは?意味
自国の独立を受け入れず、利益を踏みにじる国賊を「売国奴」【ばいこくど】といいます。
私益のために、自分が生まれ育った母国をいとも簡単に外国に売ることで、利益を図る行為する者を意味するわけです。
国家機密である情報を流し、母国が不利な立場に追いやられてしまうという裏切る行為してもまったく悪気がなく、平然としている人が売国的なことをする者はまさに「売国奴」になるのです。
政治家や国の機関で働く人の間では、とくに敵国に知られてはならない情報を漏らす者を名指して、「彼は売国奴だ」と遺憾の意を表すときに使います。
「非国民」と「売国奴」の違い
「非国民」と「売国奴」の違いを、分かりやすく解説します。
他の国民と思想や信条を合わせない者は、人から見てかなり異質に見えるところがまさに「非国民」です。
大きな問題が起きたとき、国民の考えや行動をひとつにまとめて統一するため一体性を持たせようとしているのに、あえて自分だけは違う道を歩く者は非常識であり、同じ国民として見られないと思います。
もう一方の「売国奴」は、売国的なことして裏切る国民のことをさします。
いい例としては、敵国にスパイとして入り込み、母国の重要な情報を流している者を「売国奴」として揶揄し、国を追放するわけです。
まとめ
どちらも周囲に意見や行動を合わせようとしない人のことを揶揄するとき使う言葉ですが、意味に多少の違いがありますので、うまく自分なりに使い分けてみるといいでしょう。