「褒める」と「ねぎらう」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「褒める」と「ねぎらう」の違いとは?違い

この記事では、「褒める」「ねぎらう」の違いを分かりやすく説明していきます。

「褒める」とは?

褒めるとは、人のおこないを高く評価したり優れていると讃えたりすることをいいます。

褒めるの「褒」という漢字は元々、ゆったりと作られた衣服のことを指していました。

何か優れたことをした人にその衣服を褒美として与えていたことから「褒」という漢字が使われるようになったのです。

褒めるは目上の人が目下の人や同じ立場にある人を評価する時に使う言葉なので、目下の人が目上の人に使うことはありません。

部下が上司に使うと失礼になってしまいます。


「ねぎらう」とは?

ねぎらうとは、苦労したことに対して感謝したりいたわったりすることをいいます。

また、相手の労苦を慰めるといった意味もあります。

ねぎらうの語源は「ねぐ」で、神の心を和らげ加護を願うといった意味がありました。

そこから相手の労苦をいたわるという意味になったのです。

ねぎらうも目下の人や同等の立場にある人に対して使用する言葉になります。


「褒める」と「ねぎらう」の違い

褒めるは相手を優れていると評価し讃えることで、ねぎらうは相手に感謝したりいたわったりすることです。

ねぎらうの場合には、相手のおこないをあまり評価していないものの感謝しているといった場合も含まれます。

褒めるには感謝するといったニュアンスはありません。

「褒める」の例文

・『みんなの前で褒める』
・『叱ってばかりいるとモチベーションが下がってしまうので褒めることも大切にしたい』
・『彼女は人を褒めるのが上手だ』

「ねぎらう」の例文

・『忘年会は1年の労をねぎらうために行う』
・『プレゼンでは一歩及ばなかったが、社長は社員をねぎらうことを忘れなかった』
・『上司にねぎらう言葉をかけられてとても嬉しい』

まとめ

褒めるは相手のことを高く評価して讃えることで、ねぎらうは相手に感謝したりいたわったりすることをいいます。

違い
違い比較辞典