この記事では、「抽象化」と「抽象的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抽象化(ちゅうしょうか)」とは?
「抽象化」とは「抽象的にすること」を意味する言葉です。
「抽象化」の使い方
「抽象化」は名詞としてや動詞として「抽象化する」のように使われています。
「抽象的(ちゅうしょうてき)」とは?
「抽象的」とは「複数の事柄が持つ共通項を抜き出し、それを一般化して考える様」や「頭の中だけで考えていて、具体性に乏しい様」を意味する言葉です。
「抽象的」の使い方
「抽象的」は形容動詞として使われています。
「抽象化」と「抽象的」の違い
「抽象的」とは主に「複数の事柄が持つ共通項を抜き出し、それを一般化して考える様」を意味する言葉です。
そして、「物事を抽象的にすること」が「抽象化」になります。
「抽象」は「物事やシンボルなどから特定の要素や性質、側面を抜き出して把握すること」を意味する言葉です。
「化」という漢字には「かえる」や「別のものになる」などの意味が含まれています。
そして、「的」という漢字には「そのような性質や傾向、状態であること」という意味が含まれています。
「抽象化」の例文
・『現代社会の構図を抽象化したようなアートが注目されている』
・『このマークは当時の王権を抽象化して作り上げられたと言われている』
・『世界の人々を繋ぐ役割を抽象化したロゴを作ってほしい』
「抽象的」の例文
・『複雑に絡み合っている物事を一旦、抽象的に捉えてシンプルに思考してみるのがよい』
・『男女の性格の違いを抽象的にカテゴライズした本がベストセラーとなっている』
・『彼の口にすることは抽象的なことばかりであるため、いまいち具体性に欠けている』
まとめ
「複数の事柄が持つ共通項を抜き出し、それを一般化して考える様」が「抽象的」、そして、「物事を抽象的にすること」が「抽象化」ということでした。