私たちは、毎日様々なことをして生活しています。
寝たり、ご飯を食べたり、仕事をしたりなどそれぞれの行動にはほとんどの場合適切な順番があります。
それを明確にする言葉が「前もって」と言うものです。
それでは、この「前もって」とはどういう意味でしょうか。
また、「先立って」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「前もって」と「先立って」の違いを分かりやすく説明していきます。
「前もって」とは?
「前もって」とは、文字通り、何かの前に何かを行う、あるいは何かの前に何かが存在すると言う意味で使用される言葉です。
多くの場合は時間的に前後しているものの順番を示すために使われます。
「先立って」とは?
「先立って」とは、大きく2つの使い方があり、単純に「前に」と言うことを言いたい場合と、何かの前に何かがあるという順番を表す場合です。
前者に関しては「せんだって」と読む場合が多いのですが、後者は「さきだって」と読みます。
今回は2番目の使い方に関して、前述の「前もって」との違いを次の項で詳しく解説します。
「前もって」と「先立って」の違い
「前もって」と「先立って」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かの順番を明確にするために、何かの前に何があるということを表す言葉として使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、後に来る事柄が、この言葉の「前にくる」のが「先だって」であり、この言葉の後に来るのが「前もって」と言うことになります。
ただ、これは厳密なものではないので、これに従わないケースも無いとは言えませんが、事項で紹介する例文を見ていただければ分かりやすでしょう。
「前もって」の例文
・『前もって、体を洗ってから湯船に入るのがマナーです』
・『前もって、こちらの消毒液で手指を消毒してから入店ください』
「先立って」の例文
・『代表者の挨拶に先だって、開会宣言が行われます』
・『舞台に出るに先だって、十分に準備を整えました』
まとめ
この記事では、「前もって」と「先立って」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。
