「七生報国」と「八紘一宇」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「七生報国」と「八紘一宇」の違いとは?違い

この記事では、「七生報国」「八紘一宇」の違いを分かりやすく説明していきます。

「七生報告」とは?

七生報国とは、何度生まれ変わっても国のために尽くすということを表している四字熟語です。

鎌倉時代の武将である楠木正成が残した「七度人として生まれ変わり朝敵を誅して国に報いん」という言葉が由来とされます。

楠木正成は後醍醐天皇に仕える武将でしたが、室町幕府の初代将軍として知られる足利尊氏に敗れ自害しました。

その際に残した言葉といわれています。

「七生」は元々仏教用語で、七度生まれ変わることを表しています。

七生報国は戦時中にはよくスローガンとして用いられていたようです。


「八紘一宇」とは?

八紘一宇とは、全ての世界を1つにし家のようにまとめるという意味の四字熟語です。

日本書紀に登場する「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」という一文を元に明治時代に作られました。

八紘は四隅と四方のことで、世界や天下、地の果てを表しています。

この言葉は神武天皇が即位した際に述べたとされます。

それから「宇」は家を意味しています。

八紘一宇は日中戦争や第二次世界大戦中、軍国主義のスローガンとして用いられました。

全世界を天皇の下に1つにするというスローガンを掲げ、日本はアジア侵略に乗り出したのです。


「七生報国」と「八紘一宇」の違い

七生報国も八紘一宇も戦時中によく使われた四字熟語ですが、意味には違いがあります。

七生報国は何度生まれ変わっても国に尽くすという意味の四字熟語で、八紘一宇は全世界を1つの家のようにまとめるという意味の四字熟語になります。

どちらも戦時中に良く使われた言葉ですが、現在はあまり使われていません。

まとめ

七生報国は何度生まれ変わっても国のために尽くすという意味の四字熟語です。

それに対して八紘一宇は、全世界を1つにして家のようにまとめるという意味の四字熟語になります。

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