この記事では、「経過観察」と「様子見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経過観察」とは?
経過観察とは、現時点では積極的に対応はしないものの定期的に状態や変化を確認することをいいます。
医療現場で使われることが多い言葉です。
病気が初期の段階では症状がほとんど出なかったり、検査をしても正常な状態とあまり違いがなく診断がつかないことがあります。
その場合には経過観察をして、変化を見逃さないようにすることが大事になるのです。
また、経過観察は手術後や治療をした後に、予後をみるために行う場合もあります。
「様子見」とは?
様子見とは、事の成り行きを見守ることをいいます。
心配が全くない状況ではないものの、何か対応しなければいけない程の切迫した状況になっていない場合に行います。
幅広い場面で用いられる言葉です。
医療の現場で使われることもありますし、ビジネスやプライベートでも使用されています。
「経過観察」と「様子見」の違い
経過観察も様子見もその時点では積極的に対応せず、様子を見ることをいいます。
経過観察は医療の分野で使われることが多い言葉ですが、様子見は医療以外の幅広い分野で使われる言葉です。
経過観察は体の状態を確認するという意味で用いられることが多く、様子見には人間関係など状況の変化にも用いられます。
「経過観察」の例文
・『乳がんは手術を終えた後も長期間の経過観察が必要になる』
・『経過観察のため毎月通院しなければならない』
「様子見」の例文
・『今は興奮しているので彼女が落ち着くまで様子見だ』
・『しばらく様子見だが、売れ行きが悪いようなら対応策を考えなければならない』
まとめ
経過観察も様子見も様子を見ることは共通していますが、使われるシーンに違いがあります。
医療現場で使われることが多いのが経過観察で、様子見は幅広いシーンで使われています。
医療現場で様子見という場合には、経過観察と同じ意味になります。