この記事では、「目糞鼻糞を笑う」と「鍋が釜を黒いと言う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目糞鼻糞を笑う」とは?
目糞鼻糞を笑うは、めくそはなくそをわらうという読み方をすべき言葉です。
汚い目やにが同じ様に汚い鼻糞の事を笑うという表現が由来となり、この目糞鼻糞を笑うの言葉が誕生しました。
以上の事から目糞鼻糞を笑うは、自分の欠点には気付かずに他人の欠点をあざ笑うという事の喩えを示すのです。
当人は他者の欠点を笑っているつもりでも、第三者には、どちらも汚いという点で同じという意味で用いられます。
「鍋が釜を黒いと言う」とは?
鍋が釜を黒いと言うは、なべがかまをくろいという、と読むのが正解な言葉です。
この言葉は、鍋自身が黒い癖にその事を棚に上げて、釜が黒い事を笑うという意味から、生じた言葉となっています。
だからこそ鍋が釜を黒いと言うは、自分の事を棚に上げて他人の欠点をからかう喩えを表すのです。
「目糞鼻糞を笑う」と「鍋が釜を黒いと言う」の違い
目糞鼻糞を笑うと鍋が釜を黒いと言うの文字表記を比較して見比べてみると、使用している文字の大半が違っている上に、読み方も似ている訳ではありません。
所がどちらの言葉も、自分の欠点を棚上げして他者の欠点をあざ笑うという同じ意味を所有しているのです。
そのため互いに類義語として、同じ意味合いの言葉として利用する事が出来ます。
とはいえこの2つの言葉に違いを見出すとすれば、目糞鼻糞を笑うの方が鍋が釜を黒いと言うよりも使用頻度が高い分だけ知名度が高く、相手に意味が通じ易いという点がある事です。
まとめ
2つの言葉は使用している文字の多くが違っており、読み方も似ている訳ではありません。
ですがどちらも、自分の欠点を棚に上げて他人の欠点をからかう、という意味を指し示す言葉同士です。
お陰で類語として、同じ様な意味で使用する事が出来ます。
ただし鍋が釜を黒いと言うよりも、目糞鼻糞を笑うの方が使われるケースが多いので、より相手に意味が通じ易いという面があるのです。