この記事では、“must”と“have to”の違いを分かりやすく説明していきます。
「must」とは?
“must”の意味は数多くありますが、主なものは以下の通りです。
1つ目は「~しなければならない」という意味で、強く命令することを言います。
2つ目は“not”を伴い「絶対にしてはならない」という意味で、強く禁止することを言います。
3つ目は「~に違いない」という意味で、推量が絶対的な様子を言います。
4つ目は「~しなければ承知しない」という意味で、主観的に強く思う様子を言います。
5つ目は「迷惑にもよりによって~した」という意味で、否定したい過去のことを言います。
上記に共通するのは「絶対にしなければならない」という意味です。
「must」の使い方
“must”は「~しなければならない」「notを伴い絶対にしてはならない」「~に違いない」「~しなければ承知しない」「迷惑にもよりによって~した」などの意味で使われます。
助動詞として他の動詞に付いて使われたり、形容詞として「必要な」と使われたり、名詞として「欠かせないもの」と使われ、「マストアイテム」など日本語にもなっています。
基本的に、主観的に非常に強い意思が含まれており、絶対的にそうでなくてはならないとする時に使われる言葉です。
「have to」とは?
「have to」の意味は以下の通りです。
1つ目は「しなければならない」という意味で、するべきことや義務がある様子を言います。
2つ目は“not”を伴い「する必要はない」という意味で、行動を制止する様子を言います。
3つ目は“not”を伴い「してはならない」という意味で、するべきではないと止める様子を言います。
上記に共通するのは「やるべきかどうか」という意味です。
「have to」の使い方
“have to”は「しなければならない」「notを伴いする必要はない」「notを伴いしてはならない」という意味で使われます。
動詞として、「have to/had to/had to」と不規則変化で使われ、「to」以下に続く動詞に対して強く命令したり、制止したりする意味で使われます。
基本的に、一般的な常識の範囲内や、義務がある時に、するべきかその必要はないかを表す言葉です。
「must」と「have to」の違い
“must”は「主観的に絶対にしなければならないと思うこと」という意味です。
“have to”は「客観的にしなければならないと思われること」という意味です。
「must」の例文
・『I must work for money. 』(お金の為に働かなくてはならない)
・『He must always haave his own way. 』(彼はいつでも思い通りにならないと許さない)
・『He said he must go at once. 』(彼はすぐに行かないとならないと言った)
「have to」の例文
・『I have to go there. 』(私はそこへ行かなくてはならない)
・『You do not have to change trains here. 』(ここで電車を乗り換える必要はない)
・『I have to leave. 』(もう出かけなくちゃ)
まとめ
今回は“must”と“have to”について紹介しました。
“must”は「主観的に絶対しなければならない」、“have to”は「客観的にしなければならない」と覚えておきましょう。