この記事では、「順不同」と「」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順不同」とは?
決まった並び方でない、一定の基準に従った並び方ではない、という意味です。
順序不同のことをいいます。
「順」は道筋、物事の次第という意味を持つ漢字です。
「不同」は、一定の基準にそって整えられていないことをいいます。
書籍の最後に、謝意を示す人の名前がずらずらと書かれることがあります。
そのときにこの言葉が使われます。
斎藤さん、足立さん、熊谷さん、佐々木さんなどと名前が並んでいるとします。
この並び方に一定の基準はありません。
たとえば五十音順という基準に従うなら、足立さん、熊谷さん、斎藤さん、佐々木さんという並び順になります。
こういった基準を持たない並び方をこの言葉は意味します。
「敬称略」とは?
人の名前や官職名につけて、あるいは単独で用いて、その人に敬意を表す語である敬称を省くことという意味です。
「様」「先生」「教授」などがこれにあたります。
「略」には省くという意味があります。
人の名前を紹介するときに、その人がある職に就いていると、「○○教授」のような呼び方をすることがあります。
そういったものを略してしまうと失礼にあたることがあります。
しかし、都合によって省く場合もあり、そのときは「敬称略」であると断ります。
断っておかないと失礼です。
多くの人の名をあげるときに使われます。
「順不同」と「敬称略」の違い
「順不同」と「敬称略」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は並び方に関する言葉、後者は敬称に関する言葉です。
前者が意味するのは、並び方が一定の基準に従ったものではないことです。
五十音順、年齢順などの決まりを持たない並び方をいいます。
後者は敬称を省くことです。
「先生」「教授」などが敬称で、これを省くことをいいます。
まとめ
一方は並び方に基準がないこと、もう一方は敬称を省くことで、それぞれ意味するものが違います。