この記事では、「隷属」と「従属」の違いを分かりやすく説明していきます。
「隷属(れいぞく)」とは?
「隷属」とは「他からの支配を受けて、その言いなりとなること」や「手下」、「配下」、「部下」を意味する言葉です。
「隷属」の使い方
「隷属」は名詞や動詞として「隷属する」のように使われています。
「従属(じゅうぞく)」とは?
「従属」とは「権力や権威のあるものに依存し、それに付き従うこと」や「主要な事柄に付随や支配される関係にあること」を意味する言葉です。
「従属」の使い方
「従属」は名詞としてや動詞として使われています。
「隷属」と「従属」の違い
「隷属」と「従属」はどちらも主に「自分より強い力を持つ者の付き従うこと」という意味合いを表す言葉です。
同じような意味を表すことから二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「隷属」や「従属」と同じような意味を持つ言葉には他に「服属(ふくぞく)」や「属従(ぞくじゅう)」、「隷従(れいじゅう)」などがあります。
「隷属」の例文
・『この国はかつて別の国に隷属していたが、後に独立を果たした』
・『この王国は戦争に敗北した結果、敵国に隷属することになった』
・『彼らはどんなに権威を振りかざされても決して隷属することはなかった』
・『この民族は長い間、別の民族に隷属させられてきた苦難の過去を持つ』
「従属」の例文
・『力の弱い小国は強い力を持つ大国に従属するしかなかった』
・『人権保護の考えに従属する新たな法案が施行された』
・『彼らは暴政を敷く貴族体制に従属することをよしとしなかった』
・『帝国に従属させられていた諸勢力はついに反抗作戦に出た』
まとめ
「隷属」には「他からの支配を受けて、その言いなりとなること」という意味が、「従属」には主に「権力や権威のあるものに依存し、それに付き従うこと」という意味含まれ、二語は同じような意味を表す類義語の関係に当たるということでした。