この記事では、「的を得る」と「的を射る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「的を得る」とは?
「的を得る(まとをえる)」は「的を射る(まとをいる)」を誤って用いた言葉です。
そのため、正しくは「的を得る」ではなく、「的を射る」となります。
「的を射る」とは?
「的を射る」とは、物事の要点を確実に捉えることや、物事の核心を突くことを表しています。
「的を射る」の比喩表現は、放った矢が的に命中することから来ています。
「的を射る」と似た意味の表現としては、「当を得る(とうをえる)」、「いい得て妙」、「つぼを押さえる」、「理にかなう」、「要領を得る」などが挙げられます。
また、「的を射る」と反対の意味の表現では、「的を外す」、「的外れ」、「要点が外れる」、「論点がずれる」などがあります。
さらに、「的を射る」の意味がある英語表現としては、「hit the target」、「it the mark」、「have a point」などがあります。
「的を得る」と「的を射る」の違い
「的を得る」と「的を射る」の違いを、分かりやすく解説します。
「的を得る」は「的を射る」の誤用表現になります。
「的を射る」とは、放った矢が的に的中することから転じて、物事の要点や核心を捉える意味があります。
「的を得る」と「的を射る」には、このような違いが見られます。
「的を得る」の例文
・『特に話し言葉では、「的を射る」を誤って、「的を得る」と言いやすいので気をつけたい』
・『「的を得る」と「当を得る」を混同しないようにしたい』
「的を射る」の例文
・『彼の発言はいつも的を射ていて凄いと思います』
・『彼女は的を射た説明をしてくれたので、とても分かりやすかったです』
まとめ
今回は「的を得る」と「的を射る」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「的を得る」と「的を射る」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。