「木を見て森を見ず」と「金を攫む者は人を見ず」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「木を見て森を見ず」と「金を攫む者は人を見ず」の違いとは?違い

この記事では、「木を見て森を見ず」「金を攫む者は人を見ず」の違いを分かりやすく説明していきます。

「木を見て森を見ず」とは?

目の前にある小さな物ばかりに目を向けてしまうと、全体的な形や魅力が分からなくなる状態を「木を見て森を見ず」【きをみてもりをみず】といいます。

木だけに集中して見ていれば、山全体を見通すだけの時間がさかれてしまうのです。

このようなところから、小さい事に拘りすぎては何が原因で問題が起きているのか理解できず、根本的な解決策を見出せません。


「金を攫む者は人を見ず」とは?

一つのものにとらわれていると、それしか見えなくなってしまうという意味で使われている言葉が「金を攫む者は人を見ず」【きんをつかむものはひとをみず】です。

例えば、子供のことだけを見ては夢中になってしまい、仕事や家事が疎かになってしまいます。

言葉の由来は、店から金を盗んだ男に理由を尋ねれば人が見えず、お金だけに目がいってしまうと答えた故事からきた言葉です。


「木を見て森を見ず」と「金を攫む者は人を見ず」の違い

「木を見て森を見ず」「金を攫む者は人を見ず」の違いを、分かりやすく解説します。

小さい事ばかりに拘り続けていると、問題の大きな原因について見逃すといった意味で使われている言葉が「木を見て森を見ず」です。

もう一方の「金を攫む者は人を見ず」は、お金ばかりに目を向けている者は周囲に目を向けないという意味があります。

このような人は目先のことにだけ集中しては先を見られないので失敗したり、挫折するのです。

「木を見て森を見ず」の例文

・『店長は木を見て森を見ずでは、うまく従業員に指導ができない』
・『決壊した場所だけに目を向けていては、木を見て森を見ずだ』

「金を攫む者は人を見ず」の例文

・『金を攫む者は人を見ずの弟は、食べることに集中して会話しない』
・『趣味に没頭しているときの姉は、金を攫む者は人を見ずだ』

まとめ

目先の出来事だけを考えては本当の原因に目がいかず、根本的な問題解決になりません。

どのような場面で使えばより言葉の意味をうまく伝えられるかを考えてみましょう。

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