「愚息」と「豚児」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「愚息」と「豚児」の違いとは?違い

この記事では、「愚息」「豚児」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「愚息」とは?

愚かな親の子供であるとき、その息子を「愚息」【ぐそく】といいます。

子供が愚かというのではなく、相手の家族に物を渡す際に前置きとしてへりくだって使う言葉です。

例えば、息子が上司の家に泊めてもらったとき、お世話になったと深く感謝して「愚息がお世話になりました」と低姿勢でお礼する時に使います。

また、「愚息をお願い致します」とこれから世話になる相手に伝える言葉です。


「豚児」とは?

できが悪く、どうにも使えない息子や娘を「豚児」【とんじ】といいます。

相手の息子よりもうちの子供は出来が悪いと謙遜する態度を見せて、下に出る場面で使う言葉です。

言葉の由来は荊妻豚児からきていて、中国に居た梁鴻【りょうこう】の妻が茨の簪【いばらのかんざし】を付けて身の回りの世話していました。

このようなところから、我が子を下に見せて謙遜しつつ挨拶するときに使う言葉です。


「愚息」と「豚児」の違い

「愚息」「豚児」の違いを、分かりやすく解説します。

息子がお世話になった相手にお礼を伝えるときに使う言葉が「愚息」です。

「愚息にはもったいないお言葉です」と恐縮しては相手に感謝の気持ちを伝える際に使います。

もう一方の「豚児」は、「愚息」と同じように相手よりも下に出て、丁重にへりくだって悪い娘や息子を謙遜して感謝の意を伝えるわけです。

「豚児」の方がより自分の息子や娘をへりくだった言い方であり、謙虚さを強く出せる言葉になります。

「愚息」の例文

・『○○様から頂いた手土産を、愚息が心から喜んでおりました』
・『愚息には見合わない品物を頂きまして、誠に有難う御座います』

「豚児」の例文

・『今度の集会には我が家の豚児を2人行かせます』
・『3人の豚児と愚妻が待つ家に帰るのが何よりも楽しみだ』

まとめ

意味が同じように使う言葉を2つご紹介しましたが、どのように使えばいいか調べて、どうへりくだって使うか学んでみましょう。

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