この記事では、「刹那的」と「退廃的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「刹那的」とは?
「刹那的」は「せつなてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「時間が極めて短い様子」という元の意味です。
2つ目は転じて「後のことを考えず、今この瞬間だけ充実していればいいとして生きる様子」という意味です。
「刹那的」の言葉の使い方
「刹那的」は、名詞・形容動詞として「刹那的だ・である」「刹那的な生き方」などと使われます。
「刹那」はサンスクリット語由来の仏教用語で「時間の最小単位」という意味、本来は「極めて短い時間を大切に生きるべし」という教訓の言葉でしたが、次第に「後先を考えず、今が楽しければいいという考え方」という意味で使われる様になりました。
特に、若者が一時の快楽に溺れる様子に使われています。
「退廃的」とは?
「退廃的」は「たいはいてき」と読みます。
意味は「道徳観や、健全な社会が崩壊して、乱れていく様子のこと」です。
人の道徳観がなくなり、だらしないものや不謹慎なものがはびこる様になることを表します。
「退廃的」の言葉の使い方
「退廃的」は名詞・形容動詞として「退廃的だ・である」「退廃的な文化」などと使われます。
「退」は「しりぞ(く)」とも読み「後ろに下がる」、「頽」の代用字として「くずれる」という意味、「廃」は「すた(れる)」とも読み「くずれて使えなくなる」という意味、「的」は「名詞に付き、「そのような性質をもったものの意」、「退廃的」で「社会の道徳観がくずれて不健全になる性質があること」になります。
「刹那的」と「退廃的」の違い
「刹那的」は「時間が極めて短い様子」、転じて「後先を考えず、今が楽しければいいという考え方」です。
「退廃的」は「社会の道徳観がくずれて不健全になる性質があること」です。
まとめ
今回は「刹那的」と「退廃的」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。