この記事では、「余談ですが」と「蛇足ですが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「余談ですが」とは?
「余談ですが」とは、「本筋から外れた話をする時の前置き言葉」という意味です。
本来の用件や、話題以外の話をすることで、本筋とは多少の関連性があるものの、聞いた側にとって有益なことは何もないような付け足し程度の話を表します。
「余談ですが」の言葉の使い方
「余談ですが」は、会話中に話題を変える時の前置き言葉として使われます。
「余」は「あま(り)」とも読み「必要な分をこえて残る」「当面のものから外れた部分」という意味、「談」は「語る」「話す」「話たこと」という意味、「余談」で「本筋から外れた部分の話」になります。
「ですが」と逆接にすることで、相手に対しことわりを入ながら次の話に進む並列の意味になります。
「蛇足ですが」とは?
「蛇足ですが」の意味は以下の通りです。
1つ目は「無駄なもの・余計なもの」という元の意味です。
2つ目は転じて「余計なものがあることで、元のものの価値をさげてしまうもののこと」という意味です。
「蛇足ですが」の言葉の使い方
「蛇足ですが」は、会話中に余計な話をする時の前置き言葉として使われます。
「蛇足(だそく)」は「蛇の足」という意味で、中国の歴史書「戦国策」に記されている一節が由来とされています。
中国の楚の国で、大勢の人たちが少量の振る舞い酒を飲んでいたところ、「一番に蛇の絵を上手に描き終えたものが、最も多く酒を飲んで良いことにしよう」という話になりました。
一人が素早く蛇の絵を描いたのですが、慢心してつい蛇に足を描き加えてしまい、失格になってしまったとのことです。
ここから「余計なもの」という意味で使われる様になりました。
「余談ですが」と「蛇足ですが」の違い
「余談ですが」は「本筋から外れた部分の話ですがという意の前置き言葉」です。
「蛇足ですが」は「余計な話ですがという意の前置き言葉」です。
まとめ
今回は「余談ですが」と「蛇足ですが」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。