この記事では、「思惑」と「意企」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思惑」とは?
あることをしようとしたり、ある状態にしようとしたりするときに、心の中で考えることです。
また、その考えに基づいて行動することや、その考えが実現するかどうかの見込みや予想も「思惑」と言います。
例えば、「彼の思惑通りにはいかないだろう」「相場の思惑で株を売買する」などのように使います。
「思惑」には、自分の考えが正しいと確信できないというニュアンスがあります。
「意企」とは?
ある目的や目標を持って、それに向かって計画したり、行動したりすることです。
また、その目的や目標そのものも「意企」と言います。
例えば、「彼は何か意企があってそう言っているのだろう」「彼女の意企に賛同する」などのように使います。
「意企」には、自分の考えが明確であり、それを実現するために努力するというニュアンスがあります。
「思惑」と「意企」の違い
「思惑」と「意企」の違いを、分かりやすく解説します。
「思惑」と「意企」の違いは、対象となる者が確信をもってそうであると言い切れるか、言い切れないかという点にあります。
「思惑」は、自分の考えに疑問があるが故に、言い切ることが不可能です。
しかし、「意企」は、自分の考えや相手の考えが読み解けるため、行動においては確信を持って行動することが可能です。
「思惑」の例文
・『彼女は彼の思惑に気づいていたが、あえてそれに乗った』
・『彼は株価が上がるという思惑で買い増しをしたが、大きな損失を出した』
「意企」の例文
・『彼女は彼に対する愛情を意企して、手作りのケーキをプレゼントした』
・『この作品は作者の深い意企が感じられる』
まとめ
「思惑」と「意企」は、ともに心の中で考えていることを表す言葉ですが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「思惑」は、物事の結果や相手の反応などを予想したり推測したりすることを意味します。
その一方で、「意企」は、ある目的や計画を持って行動することを意味します。