「共倒れ」と「道連れ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「共倒れ」と「道連れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「共倒れ」とは?
共に倒れると書いて「共倒れ」。
その言葉の通り共に倒れてしまうことを意味します。
お互いに競争し合ったり助け合ったりした結果、両者ともに成り立たない状態に陥ってしまうことが「共倒れ」です。
言い換えれば、「心中」などと同じです。
「共倒れ」の使い方
「共倒れ」は、「共倒れする」や「共倒れを起こす」、「共倒れになる」などといった形で用います。
「道連れ」とは?
道に連れて行くと書いて「道連れ」。
その言葉の通り同じ道へと連れて行くことを意味します。
同行、同行者といった意味があるほか、自分が進む路へと強制的に連れ込むこと。
つまり、自分と同じ運命へと強制することも意味します。
言い換えれば、「同行」や「同伴」、「死なばもろとも」などと同じです。
「道連れ」の使い方
「道連れ」は、「旅は道連れ世は情け」のほか、「道連れにする」、「道連れにされた」などといった形で用います。
「共倒れ」と「道連れ」の違い
「共倒れ」は、お互いに競争し合ったり助け合ったりした結果、両者ともに成り立たない状態に陥ってしまうこと。
「道連れ」は、同伴者といった意味のほか、自分と同じ運命へと強制することを意味します。
共に悪い結果になってしまうといった意味では同じですが、「共倒れ」は共に倒れてしまうことに対し、「道連れ」は強制的に連れ込まれてしまうといった違いがあります。
「共倒れ」の例文
・『このままでは、元請業者と共に共倒れになってしまう』
・『共倒れを避けるため、私は1人助けを呼びに山を下りました』
・『共倒れにならないよう、何か良い案はないものだろうか』
・『共倒れを起こさないよう、作戦会議を開くことにした』
「道連れ」の例文
・『子供を道連れにした心中のニュースほど、心が痛むことはない』
・『旅は道連れということで、友人を誘って旅に出た』
・『自暴自棄になった私は、他人を道連れに死ぬことを考えるようになった』
・『同僚の中に登山が好きな人がいて、登山の良い道連れができたと嬉しい気持ちになりました』
まとめ
以上のように似たような結果となる言葉でも、そこに至るまでに違いがある2つの言葉となります。