文章や創作物がまとまっている様を表す言葉には「一貫性」や「統一性」があります。
この記事では、「一貫性」と「統一性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一貫性」とは?
「一貫性」とは物事の始めから終わりまで矛盾がない様や、終始一貫として同じ方法や主義を用いることを表す時に使う言葉です。
この言葉に使われている「一貫」は1つの方針や方法、態度を用いて貫き通すことであり、こちらは「首尾一貫」などが有名です。
「一貫性」の類義語には「初志貫徹」があり、こちらは最初に決めた志を最後まで貫き通すことを表す言葉です。
「統一性」とは?
「統一性」とは物事に対して統制が取れている状態を示す言葉です。
「統一性」はこれ以外にも乱れがない状態を示す言葉であり、こちらは行動からパターンやデザインなどにも使います。
「統一性」の類義語には「統一感」があり、こちらは全部が同じようなデザインやパターン、雰囲気でまとまっている状態を示す時に使います。
「統一性」は秩序だっていることを表す時にも使うことが可能です。
「一貫性」と「統一性」の違い
「一貫性」は物事の始めから終わりまで矛盾がなく、同じ方法や主義を持って貫き通すことを表す言葉です。
「統一性」は秩序や調和、統制など乱れがない状態を表す時に使う言葉です。
「一貫性」の例文
・『彼の論文には一貫性がないため、教授からブラッシュアップして再提出するように言われました』
・『博士の理論は一貫性に欠けており、その点を巡って様々な議論が巻き起こりました』
「統一性」の例文
・『その軍隊の統一性は凄まじいものであり、反乱軍の制圧はあっという間に終わりました』
・『統一性のあるデザインにしたいので、家具はオーダーメイドにしようと思っています』
まとめ
「一貫性」や「統一性」は色々な場面で使う言葉です。
徹底して主義や方法を貫いていることを表す時には「一貫性」を使い、対象となるものが秩序立っている時や統制が取れている状態を表す時には「統一性」を使います。
