この記事では、「留守」と「居留守」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。
「留守」とは?
住む人がみな外出して、家に居ない状況を「留守」【るす】といいます。
親は仕事や買い物に行っている、子供は学校か塾で勉強しているので家の中は人がまったくおらず、玄関の呼び出し音を押しても出て来ない状態です。
宅配の荷物を渡せない場合は不在票が郵便受けに入れられて持ち帰ります。
何週間もいない状態ではなく、数時間だけ不在という状況を指す言葉です。
「居留守」とは?
本当は家の中に人がいるのに、呼び出し音が鳴っても出ないことを「居留守」【いるす】といいます。
家の中で食事していたり、お風呂で洗っているなど中で過ごしているとき客や宅配の従業員、友人が用事あるため家に来たのが分かっているのに、今は出られないと思う人が使う手口であり、あたかも不在であるように見せかける行為を指すのです。
「留守」と「居留守」の違い
ここでは「留守」と「居留守」の違いを、分かりやすく解説します。
用事があるため一時的に家を空けた状態を「留守」といい、「居留守」は居ないふりして客や宅配の対応はしないでやり過ごします。
このようにいないふりする理由には怪我したと嘘をつき、会社を休んだため上司が家に来たときバレないよう「居留守」を使うのです。
また、出るのが面倒と思うときや、嫌いな人が来たときも不在に見せかけます。
一方の「留守」は会社や学校、塾、買い物といった用事があるため家に長時間居ない状況で使う言葉です。
「留守」の例文
・『塾の講師の家に行けば留守で会えなかった』
・『留守中に友人が来ていたと姉から伝えられた』
「居留守」の例文
・『居留守を使ったのが兄にバレて叱られた』
・『友人に居留守を使われて忘れ物を渡せなかった』
まとめ
同じ「留守」を使っている言葉ではありますが、意味が違う言葉です。
状況によってどちらを使えばいいか学び、使い分けてみましょう。