「水冷」と「空冷」の違いとは?分かりやすく解釈

「水冷」と「空冷」の違いとは?違い

この記事では、「水冷」「空冷」の違いを分かりやすく説明していきます。

「水冷」とは?

「水冷」は、冷却法において水を循環させてパイプを冷却して熱くなったパイプから熱を奪い冷やすという方法で、冷却用のフィンというものから熱を吸収しパイプ内の水に熱を移して熱を循環させつつ、冷却します。

この方式はラジエーターなどに採用されており、パソコン内部の冷却にも使用されています。

利点においては、冷却に水を循環させるという方法を取っているので水は徐々に熱くなっていきますが、それらを高速で回るファンで冷やすので理論上ファンが止まらない限り、熱量が水の循環量を超えない限り物質を冷却可能です。

反面に、内部の水が抜け出すとオーバーヒートになります。


「空冷」とは?

「空冷」は、冷却方法が空気の風を当てて冷やすというもので、自動車であれば旧ポルシェや、パソコンの内部の冷却法がまさに「空冷」です。

この方式の利点は、ファンが回転すれば風を生み、この風をぶつけると物体が冷えるという単純な構成である点です。

単純であるがゆえ、修理も簡単でファンを取り換えればそれで修理可能となるなど単純な冷却法になります。

反面に、空気量では十分に冷却できないという場合、オーバーヒートを起こすうえ冷却時に空気の流れを把握して熱した空気をいかに外に排出するかを考える必要もあるなど、空気力学も必要とします。


「水冷」と「空冷」の違い

両者の違いは、水の力を借りて冷やすか空気をぶつけるかです。

「水冷」は、自動車のラジエーターで水を循環させて水をファンのパワーで冷やし続けて効率よく冷却し、「空冷」は、ファンの回転で物体を冷やして温まった空気を外部に排出です。

「空冷」は、物体内部が箱に入っている場合、厚くなった空気をいかに外に出すかが重要で、「水冷」と違い、温まった空気を外にいかに出すかが重要となります。

「水冷」の例文

・『パソコンを水冷に換装する』

「空冷」の例文

・『空冷の自動車に乗る』

まとめ

「水冷」は、冷却において、パイプ内に水を入れてパイプ内の水を循環させてファンで冷やすことで効率よく冷却をします。

ですが、パイプ内の水が100度を超えて沸騰するとオーバーヒートになるので冷却効果は、内部が沸騰してしまうと落ちます。

一方で、「空冷」は、空気をぶつけるので冷却は空気で熱を奪うという方式で暖まった空気をいかに外部に排出するかが問われます。

「空冷」は、メリットにおいては構造が単純で修理が楽なんですが、冷却効率が悪いので熱量を出す物体の熱が多くなるとだんだんと効果を失うという点があります。

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