地球の中でも比較的温かい地域を示す言葉には「亜熱帯」や「温帯」があります。
この記事では、「亜熱帯」や「温帯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「亜熱帯」とは?
「亜熱帯」とは気候帯を表す言葉の1つであり、「熱帯」と「温帯」の中間的な気候を示す時に使います。
「亜熱帯」は気候学的には厳密な区分ではなく、色々な意味合いで使われるのが特徴です。
「亜熱帯」は緯度25から30度周辺のにある中緯度高圧帯の影響を受けるものであり、夏は熱帯のように暑く冬は比較的穏やかという性質を持っています。
日本では沖縄県などが「亜熱帯」に含まれますが、日本はこれ以外の地域は「温帯」の性質を持っているのが特徴です。
「温帯」とは?
「温帯」とは「寒帯」と「熱帯」の間にある区域を示す言葉です。
「温帯」は比較的温暖な気候であることが多く、四季がはっきりとしているのが特徴です。
「温帯」は気候が安定しており四季が存在することから農業に適しており、様々な動物や植物が生息していることから様々な文化がこの地域で生まれました。
「温帯」はケッペンの区分ではさらに4つに分類することが可能です。
「亜熱帯」と「温帯」の違い
この2つはどちらも気候帯を表す言葉です。
「亜熱帯」は「熱帯」と「温帯」の中間を示す言葉ですが、正式な区分ではありません。
「温帯」は「寒帯」と「熱帯」の間にある区域を示す言葉であり、こちらはケッペンの気候区分の中ではCの記号で表されています。
「亜熱帯」の例文
・『沖縄は亜熱帯のような気候である』
・『亜熱帯に属するその砂漠はかなり暑い』
「温帯」の例文
・『温帯は気候が安定しているので、様々な農業が発展してきました』
・『温帯にあるリゾートはかなり過ごしやすいと思います』
まとめ
「亜熱帯」や「温帯」は気候区分を表す言葉です。
ケッペンの気候区分では「亜熱帯」は用いられていません。
「亜熱帯」と似ている言葉には「亜寒帯」がありますが、こちらはケッペンの気候区分で使用されています。