「相対的」と「対比的」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「相対的」と「対比的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相対的」とは?
「相対的」とは、他との関係において成り立つさまを意味します。
他と比較することで成立することが「相対的」です。
そのため、判断するためには比較する対象物が必要となります。
言い換えれば、「比較的」や「割りに」、「割合」などと同じです。
また、対義語は「絶対的」となります。
「相対的」の使い方
「相対的」は、「相対的に見る」や「相対的な判断」、「相対的に見て」などといった形で用いられます。
「対比的」とは?
「対比的」とは、2つのものを比べ、その違いを判断することを意味します。
「対比的」の場合、比べるものはAとBといったように2つとなります。
言い換えれば、「対照物」と同じです。
「対比的」の使い方
「対比的」は、「対比的にされる」や「対比的に描かれる」、「対比的に表す」などといった形で用いられます。
「相対的」と「対比的」の違い
「相対的」は他と比較することで成立することを意味し、比較する数に制限はありません。
1つのものでなく複数のもので判断することで、客観的に比べることができるものとなります。
一方、「対比的」の場合は、比べるものはAとBの2つです。
それ以上、比べることはできません。
その比べる数に対し違いがあるものとなります。
「相対的」の例文
・『我が家の子供は、相対的に見て小柄である』
・『中学校では相対的に優秀だった息子だが、高校に進学した途端、落ちこぼれとなってしまった』
・『ものごとを相対的に見ることは大切です』
・『クラスの中では、相対的に背が高い方です』
「対比的」の例文
・『よく、姉妹で対比的に性格を表現される』
・『この小説は、男女を低火的に表現される部分が面白かった』
・『対比的に比べるとわかりやすい』
・『私は子供の頃から、姉と対比的に言われることが嫌いでした』
まとめ
以上のように比べる数に違いがある2つの言葉となります。