この記事では、「斉唱」と「合唱」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「斉唱」とは?
西洋音楽でよく使われているのが「斉唱」【せいしょう】であり、数人が集まって歌詞を同じ旋律で歌います。
学校では生徒を運動場や体育館に集めて校歌を歌うとき、同じ歌詞を一斉に歌って学校へ忠誠心を伝えるわけです。
このことを「校歌斉唱」といい、野球大会の開会式では選手を並べて歌わせます。
また、国民を集めて歌わせるのが「国家斉唱」であり、日本では君が代を歌って、人々の心を一つにするといった効果が生まれるのです。
このように、高低といったオクターブで大勢が声を揃えて歌います。
「合唱」とは?
複数の人が、いくつかの声域に分かれて歌うのが「合唱」【がっしょう】です。
それぞれの声質を活かして声部に分かれて歌う方法になります。
ピアノ伴奏にのせて歌う「合唱」は声の美しさも相まって、心に響く演奏形態になるわけです。
ときにコーラスといった呼び方をするこの歌い方は、自分に与えられたパートをはっきり歌い上げて、聴く人に伝えます。
感情的に歌い上げるというよりも、音に合わせて美しく声を合わせて歌詩を歌い上げることに焦点を当てた歌い方を指すわけです。
そのため、楽器だけであったり、一つのパートを1人で歌う場合は「合唱」とは言いません。
「斉唱」と「合唱」の違い
「斉唱」と「合唱」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも複数人を集めて歌う方法になりますが、「斉唱」は大勢が一斉に決められた歌詞を乱れず声を揃えて歌い上げます。
高低させて、同じ旋律で一つのパートを歌いあげる歌唱方法です。
「合唱」と違うところは、和声をあえてもたせずに歌い上げるところであり、一斉に唱えるところが歌い手に一体となる感覚を与えます。
また、歌い手の声部を2つ以上使い、声を出して作り上げる「合唱」とは違う点です。
この「合唱」はピアノの伴奏を用いて、複数のパートに歌を取り入れて歌い上げて聴く人を魅了します。
まとめ
大勢で歌い上げるところは同じですが、パートや歌い方などに違いがあります。
どちらがどのように歌い上げるか、動画を視聴してみるのも良い発見となるでしょう。