この記事では、「溺愛」と「依存」の違いを分かりやすく説明していきます。
「溺愛」とは?
「溺愛」は「できあい」と読みます。
意味は「むやみにかわいがること」です。
ある人や物に一方的に好意を持ち、どの様な状態であっても全く気にせず、ひたすらかわいがることを表します。
「溺愛」の言葉の使い方
「溺愛」は名詞として「溺愛する・した」と使われることが多くなります。
「溺」は「おぼ(れる)」とも読み「水にはまる」から転じて「あることに心を奪われ他を顧みない」「夢中になる」という意味、「愛」は「かわいがりいつくしむ」という意味、「溺愛」で「人やペットなどに心を奪われ、他を顧みずかわいがりいつくしむこと」になります。
基本的に、自分の好意をありったけ示す様子に使われます。
「依存」とは?
「依存」は「いぞん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「自分以外のものに頼り切って存在している状態」という意味です。
2つ目は、「身体的・精神的に良くない状態であるにもかかわらず、それがなくては生きていけいない状態になること」という意味です。
「依存」の言葉の使い方
「依存」は名詞として「依存する・した」「アルコール依存症」などと使われます。
「依」は「頼りにする」「寄りかかる」という意味、「存」は「保ち持つ」「生きながらえる」という意味、「依存」で「頼りにしながら生きながらえること」になります。
基本的に、あるものを拠り所として、なくてはならない状態に使われる言葉です。
「溺愛」と「依存」の違い
「溺愛」は「人やペットなどに心を奪われ、他を顧みずかわいがりいつくしむこと」です。
「依存」は「頼りにしながら生きながらえること」です。
「溺愛」の例文
「溺愛」の例文は以下の通りです。
・『祖父母が孫を溺愛する』
・『ペットの仔猫を溺愛する』
「依存」の例文
「依存」の例文は以下の通りです。
・『若者はスマホに依存している』
・『薬物依存症で入院する』
まとめ
今回は「溺愛」と「依存」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。