この記事では、「備えあれば憂いなし」と「転ばぬ先の杖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「備えあれば憂いなし」とは?
備えあれば憂いなしは、そなえあればうれいなしと読むべき言葉です。
これは、古代中国の殷国の宰相であった傳説の言葉が由来となって誕生したものだと言われています。
そんな備えあれば憂いなしは、万が一に備えて、前もって準備を行っておけば事が起きても心配はない事を示すのです。
特に災害が起きた場合の準備を平時に行う事の大切さを説く時等に、この備えあれば憂いなしの言葉が用いられていたりします。
「転ばぬ先の杖」とは?
転ばぬ先の杖は、ころばぬさきのつえと読むのが正解な言葉です。
転んで怪我をする前に杖を用意して身体を支えておけば安心である、という意味合いからこの言葉が、生まれたと言われています。
だからこそ転ばぬ先の杖は、前もって準備しておけば失敗する事はないという意味を表すのです。
要するに先手を打って行動する事の大事さを説く際に、この言葉が使われています。
「備えあれば憂いなし」と「転ばぬ先の杖」の違い
備えあれば憂いなしと転ばぬ先の杖の文字表記を比較してみると、使用している文字も読み方もかなり違う言葉同士です。
所がどちらも、事前の準備に関連した意味を所有しているので、使い分けを意識すると混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ同じ様な意味でもニュアンスには違いがあり、備えあれば憂いなしは、予め準備すれば、事が起きても心配せずに済む、という意味を示すのです。
もう一方の転ばぬ先の杖は、先手を打って行動すれば失敗しないという意味を表します。
まとめ
2つの言葉は使用している文字の大部分が違っており、読み方も似てはいません。
ですがどちらも事前準備に関する意味を指し示すため、ごっちゃになる人も珍しくはないです。
ただし意味合いのニュアンスには相違点が存在するので、そこを把握すれば使い分けで間違うのを回避出来ます。
ちなみに備えあれば憂いなしは、万が一に備えて、前もって準備を行えば、問題が起きても心配事はないという意味で用いられるのです。
対する転ばぬ先の杖は、前もって準備をしておけば失敗しないで済む、という意味で使用されています。