複数人で住む居住形態を表す言葉として「ルームシェア」と「居候」があります。
この2つはどんな基準で区別されるのでしょうか。
この記事では、「ルームシェア」と「居候」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルームシェア」とは?
「ルームシェア」とは、「ひとつの物件を複数人で借り家賃を折半して共有する居住形態」のことです。
家賃の高いエリアの物件で見られるスタイルで、一人では支払いきれない家賃の高い物件を複数人で家賃を折半することで賃貸し共同で生活する居住形態を指します。
一人では支払えない家賃の物件に住めるため立地や設備などより良い条件の物件で暮らせる大きなメリットです。
物件ごとに条件は異なるもののそれぞれに割り当てられた個室をプライベートスペースとして使いキッチンやトイレなどの設備は共有する、というのが一般的なスタイルです。
「居候」とは?
「居候」とは、「他人の家に住まわせてもらう居住形態」を指す言葉です。
他人に住む場所と食事を提供してもらうスタイルを指します。
同居人の一種ですが対価を支払っておらず相手からの好意で住まわせてもらっている人に対して用いられる表現です。
「ルームシェア」と「居候」の違い
「ルームシェア」と「居候」の違いを、分かりやすく解説します。
「ルームシェア」と「居候」の違いは「家賃を払っているか」です。
「ルームシェア」は複数人が共同で物件を賃貸し生活する居住形態であり、物件の家賃は入居する人が頭割りで支払います。
三人で生活するなら物件の家賃は一人で借りる時の1/3になり、一人で借りるよりもずっと安くなりますが家賃負担は発生します。
「居候」は相手の好意により世話になっている状態なので家賃は払いません。
食費としてわずかばかりの金を払ったり家事を手伝ったりなど多少の対価が発生することもありますが、相場に比べればずっと低く形ばかりのものでしかありません。
「ルームシェア」の例文
・『ルームシェアで家賃負担を抑える』
・『友達とルームシェアする』
「居候」の例文
・『親戚の家に居候している』
・『居候三杯目にはそっと出し』
まとめ
「ルームシェア」と「居候」は家賃を払っているかどうかを基準に区別します。
同居という居住形態は同じでも内実は明確に異なるので知っておきましょう。