この記事では、「無神経」と「鈍感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無神経」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、感覚が鈍いことです。
たとえば、騒音がひどいのにそれを気にしないことをいいます。
音に対しての感覚が鈍くなっています。
もう一つの意味は、他人の感情を気にかけないことです。
女性の中には年齢を聞かないで欲しいという人がいます。
それを気にしないで年齢を尋ねるのは「無神経」といえるでしょう。
シワたくさんあることを気にする人がいます。
悪気はなくても、シワがたくさんあると指摘をするのは「無神経」です。
こういった態度は、相手の感情を気にかけていないといえます。
「鈍感」とは?
感覚が鈍いこと、気がきかないことという意味です。
たとえば、Aさんに好意をよせてくれている人がいるとします。
周囲の人たちは、その人がAさんのことを好きなのがわかっているのですが、Aさんだけはそのことに気がついていません。
このさまを「鈍感」といいます。
何かのにおいがしているとします。
他の人たちはそのにおいに気がついているのですが、Bさんだけがそのにおいに気がついていません。
これはにおいに対する感覚が鈍くなっているといえます。
こういったさまをいう言葉です。
「無神経」と「鈍感」の違い
「無神経」と「鈍感」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、外聞や他人の感情を気にかけないことをいいます。
「音を立てて食べるなんて無神経だ」のような使い方をする言葉です。
後者は、感じ方が鈍いことです。
「寒さに鈍感」「においに鈍感」のような使い方をします。
これを「寒さに無神経」とはいいません。
「鈍感」の反対語は「敏感」ですが、「無神経」の反対語を「敏感」とはいいません。
まとめ
一方は他人の感情を気にかけないこと、もう一方は感じ方が鈍いことで、それぞれ意味するものが異なります。
そのため、使い方にも違いがあります。