この記事では、「思量」と「思料」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「思量」とは?
思いを巡らすとき、色々な方向から考えることを「思量」【しりょう】といいます。
思いはかるという意味の言葉であり、とりとめない考えを頭の中で考えるのです。
判断するときはいかに注意深く原因に目を向けて、どうしてそのような結果になったのかを考える場面で使われています。
訓読みで「量」を「かさ」と読むように、推しはかるように考えていく人の様を指すのです。
「思料」とは?
裁判官や法曹など専門用語を使う人達が使う言葉が「思料」【しりょう】です。
裁判所では「事故の原因を思料する」といった言い方をして、人を轢いたのはなぜか要因となったことに着目しているか取り上げます。
「思料すると事故ではなく、事件だった」といった使い方では、色々な証拠を見ると事件ではないとの考えに行き着いたと伝えられる言葉です。
「思量」と「思料」の違い
ここでは「思量」と「思料」の違いを、分かりやすく解説します。
相手のやった行為に対して判断するとき、思いはかる際に使う言葉が「思量」といいます。
もう一方の「思料」は、裁判官が刑の重さを判断するために考えることを指す言葉です。
刑罰を決めるため、他殺事件であっても誰がどのような経緯で反抗に及んだか現場の画像を見たり、家族や友人といった人に情報を得たり、容疑者からも話を聞いた上で刑を決めます。
「思量」の例文
・『部下の思量を配慮して、部長は最適な処罰を与えた』
・『生徒の思量に目を向けた上で、どういった話するか決めた』
「思料」の例文
・『容疑者の事件を思料した結果、10年の刑を下された』
・『10人の裁判員は、事故の加害者に散々思料して刑を決めた』
まとめ
同じ読み方する言葉ではありますが、一般人が日常的に使うか、専門的な場所で使われているかの違いがあると覚えておくといいでしょう。