「帰る」と「戻る」はよく似た意味を持つ言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けるのでしょうか。
この記事では、「帰る」と「戻る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帰る」とは?
「帰る」とは、「本来のところへ行き着くこと」を意味する言葉です。
現在の場所や状態から離れ元いた場所や元の姿を取り返して行き着くことを指します。
一般的には自宅に引き返したり出先を離れて自社に行ったりなど、本来の場所やあるべき姿に向かうことを表します。
「戻る」とは?
「戻る」とは、「変化したものが逆に作用して元通りになること」を意味する言葉です。
北に向かって歩いていた人が歩みを止め正反対の南に向かって歩き出すような、これまでとは反対の動きによって元の場所や状態。
再び得ることを指します。
起点として設定した場所や状態に再びるためにこれまでとは反対に動くさまを表す言葉です。
「帰る」と「戻る」の違い
「帰る」と「戻る」の違いを、分かりやすく解説します。
「帰る」と「戻る」の違いは「目指す場所」です。
どちらもこれまでの進行方向とは正反対に進んで元の場所や状態に移行することを表す言葉で基本的な意味はとてもよく似ています。
「帰る」は自宅や自分の会社など本拠に移る場合に用いられるのに対し「戻る」は任意に設定したところに移る、という違いで区別されます。
「帰る」は一時的にそこを離れていた本来あるべきものが離れた先から元に移る様子を表し「戻る」は恒久的に離れてしまう可能性のあるものが離れずに再び元のところに移ってくるさまを指す、という元の場所へ移る行為が自然なものであるかどうかも違いの一つです。
「帰る」は場所や状態との結びつきが強い時に使う関係性重視の表現で「戻る」は結びつきの強さとは関係なく現状から元への変化を強調するニュアンスで使う、という違いもあります。
「帰る」の例文
・『家に帰る』
・『暗くなる前に帰る』
「戻る」の例文
・『スタート地点に戻る』
・『ホテルに戻る』
まとめ
「帰る」と「戻る」は微妙なニュアンスの違いで使い分けられています。
目指す地点がどこなのかを基準に区別してください。