この記事では、「備えあれば憂いなし」と「備えあれば患いなし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「備えあれば憂いなし」とは?
日頃から食料やロウソクといった物を準備しておけば、いざ災害が起きたときでも大丈夫という意味で使われている言葉が「備えあれば憂いなし」【そなえあればうれいなし】です。
台風がきて水道や電気が止まったとしても不安はなく、スーパーに行けない状況でも食べ物には困りません。
この言葉の由来は中国の宰相が論じた有備無患の中の言葉であり、備えは人の気持ちを落ち着かせ、慌てず行動ができるようになります。
「備えあれば患いなし」とは?
事が起きる前に食料を蓄えておいたり、日用品や応急手当する物を準備しておけば安心だと思うことを「備えあれば憂いなし」【そなえあればうれいなし】といいます。
とくに、災害が起きてからでは怪我したり、物資が運ばれないため買えるうちに購入しておき、着替えや保存食を揃えておいた方が無難だという意味が込められている言葉です。
「備えあれば憂いなし」と「備えあれば患いなし」の違い
「備えあれば憂いなし」と「備えあれば患いなし」の違いを、分かりやすく解説します。
一般的に「備えあれば憂いなし」は、原文では使われていませんが、現在では「患いなし」を「憂いなし」と認識しているため職場でも使われている言葉です。
もう一方の「備えあれば患いなし」は物が揃わなくなる前に、災害や天災に備えて物資を揃えておく考えが大事という意味があります。
食べ物から服、水、懐中電灯といった物を日頃から揃えておけば、何か起きたときでも心配はいらないという気持ちを如実に伝えられる言葉です。
「備えあれば憂いなし」の例文
・『受験前に今一度勉強しておけば備えあれば憂いなしだ』
・『旅行に出かける前は備えあれば憂いなしと車の点検をした』
「備えあれば患いなし」の例文
・『備えあれば患いなしと思い、家族全員が乗れる救命ボートを購入した』
・『高齢の犬が心配なので、備えあれば患いなしと思って精密検査した』
まとめ
同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、漢字に違いが見られます。
どのように使えばいいか学び、状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。