物事や考えに対して分かったつもりになることを表す言葉には「早合点」や「独り合点」があります。
この記事では、「早合点」と「独り合点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早合点」とは?
「早合点(はやがてん)」とは物事をよく聞かずに考えて分かったつもりになることを表す言葉です。
「早合点」は物事や人の話、書物などを深く理解することなく考えをまとめてしまうことを表す言葉であり、類義語には「早とちり」があります。
「早とちり」は「早合点」をして失敗することを表す言葉です。
「独り合点」とは?
「独り合点」とは自分一人で考えることやこれによって分かったつもりになることを表す言葉です。
「独り合点」は自分の中のみで考えることを表す言葉であり、ネガティブな意味の言葉として使われます。
この言葉に使われている「合点」は承知や理解、納得を表す言葉であり、俗語としては「がってん」という読み方が有名です。
「独り合点」の類義語には「早のみ込み」がありますが、こちらは分かったつもり以外にものみ込みや理解が早いことを表す時にも使います。
「早合点」と「独り合点」の違い
「早合点」はすぐ分かったつもりになることを表す言葉であり、「独り合点」は一人で勝手に理解することを表す言葉です。
「早合点」は他人の意見や他の書物などを参考にしますが、時間を掛けずに考えることから理解が浅くなります。
「早合点」の例文
・『彼は約束について早合点していたそうなので、ちゃんと事前に連絡を取ってください』
・『彼の論文は早合点の知識から作られており、お粗末なものだと判断しました』
「独り合点」の例文
・『彼女の浮気に関してはこちらの独り合点だったので、明日謝ってきます』
・『博士はしょっちゅう独り合点しては研究レポートを書いています』
まとめ
「早合点」はすぐに分かったつもりになることを表す言葉であり、「独り合点」は一人のみで考えて理解することを表す言葉です。