「やむなし」と「打つ手がない」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「やむなし」と「打つ手がない」の違いとは?違い

「やむなし」「打つ手がない」ではどのように意味が異なるのでしょうか。

この記事では、「やむなし」「打つ手がない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「やむなし」とは?

「やむなし」とは、「仕方がない」という意味で使われる言葉です。

漢字で表すと「止む無し」となり「できることなら止めたいが止められないので仕方がなく受け入れる」という消極的な肯定の意味で用いられる表現です。

現状の選択は好ましいものではなく否定したいが他にいい選択肢もないので受け入れざるを得ない、というしぶしぶ受け入れるニュアンスで使われます。


「打つ手がない」とは?

「打つ手がない」とは、「有効な手段や方法がなくできることが何もない」という意味で使われる言葉です。

「手」は人体の一部を指すだけでなくいろいな意味で使われる言葉ですが「打つ手がない」の場合は囲碁で石を打つことを意味します。

囲碁においてどこにも石を打てるところがないさまに由来する言葉で「有効な選択肢が何もなくどうすることもできない」という追い詰められできることが何もなくなった状態を示す表現です。


「やむなし」と「打つ手がない」の違い

「やむなし」「打つ手がない」の違いを、分かりやすく解説します。

「やむなし」「打つ手がない」の違いは「選択肢の有無」です。

「やむなし」は認めたくないながらも選択肢があり渋々ながらそれを受け入れている様子を表します。

「打つ手がない」は有効な手段や方法がなく選択肢そのものが存在しないため選ぶことすらできない状態を表す言葉です。

「やむなし」はまだやれることがあるのに対し「打つ手がない」はやれることが何もない状態を指す、という違いで区別します。

「やむなし」の例文

・『拳銃の使用もやむなしだ』
・『致命的なミスをしたのならば降格もやむなしである』

「打つ手がない」の例文

・『万策尽きて打つ手がない』
・『打つ手がないのでとっとと逃げるに限る』

まとめ

「やむなし」「打つ手がない」では状況に対する可能性が違います。

まだやれることがあるのかどうかに注目して区別しましょう。

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