この記事では、「のっぴきならない」と「よんどころない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のっぴきならない」とは?
「のっぴきならない」とは、「避けられず、しかも後ろに逃げられず、動きが取れない様子」という意味です。
何とかしたくても、どうにもできない事態に追い込まれる様子を表します。
「のっぴきならない」の言葉の使い方
「のっぴきならない」は「のっぴきならない事態」「のっぴきならない勝負」などと使われます。
「退き引き(のきひき)ならない」という言葉が変化したもので、「退き」は動詞「退く」の連用形で「避ける」という意味、「引き」は動詞「引く」の連用形で「後ろへ下がる」という意味、「ならない」は動詞「成る」の未然形に打消しの助動詞「ない」が付いた語で「許されない」という意味、「のっぴきならない」で「避けたり。
後ろへ下がったりが許されない」になります。
基本的に、追い詰められて身動きが取れない状態に使われる言葉です。
「よんどころない」とは?
「よんどころない」とは、「そうするしか方法がない様子」という意味です。
他にできることがないく、やむを得ずそうする様子を表します。
「よんどころない」の言葉の使い方
「よんどころない」は、ビジネス用語で「よんどころない事情」などと使われることが多くなります。
「拠り所(よりどころ)ない」という言葉が変化したもので、「拠り」は動詞「拠る」の連用形で「頼る」という意味、「所」は動詞の連用形に付き、「その動作の対象となる部分」という意味、「ない」は打消しの意味の形容詞、「よんどころない」で「頼れる部分がない」になります。
基本的に、そうするよい仕方がない様子に使われる言葉です。
「のっぴきならない」と「よんどころない」の違い
「のっぴきならない」は「追い詰められて身動きが取れない状態」です。
「よんどころない」は「そうするよい仕方がない様子」です。
まとめ
今回は「のっぴきならない」と「よんどころない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。