この記事では、「再会」と「再開」の違いを分かりやすく説明していきます。
「再会」と「再開」の違い
「再会」と「再開」の違いについて紹介します。
「再会」と「再開」の使い方の違い
「再会」は、「長い間顔を合わせていない人同士が会うこと」に使います。
一度、または複数回会ったことがある人同士がまた会うことを表します。
「再開」は、「一度閉じていたものが開いたり、中断していたものが始まること」に使います。
人以外のものが再度始まることを表します。
「再会」と「再開」の英語表記の違い
「再会」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「reunion」で、「再会の集い」という意味です。
“I had a reunion with my friend after 4 years.”
(私は4年ぶりに友人と再会した)
2つ目は「meet again」で、「再び会う」という意味のカジュアルな表現です。
“I met my friend again after 4 years.”
(私は4年ぶりに友人と再会した)
「再開」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「resume」で、「再開」という意味で、ビジネスでよく使われます。
“We have to resume our sales promotion.”
(我社は販促活動を再開するべきだ)
2つ目は「restart」で、日常ではこちらの方がよく使われます。
“I restarted English lesson from last week.”
(私は先週から英語のレッスンを再開した)
「再会」の意味
「再会」は「さいかい」と読みます。
意味は「長い間はなればなれになっていた人同士が、再度顔を合わせる」です。
一度会ったことがある、或いは過去に何度か会っていた人と一度はなればなれになり、その後一定の時間を経て再度会う時に使います。
会えない間にお互い連絡を取り合っているのか、全く音信不通なのか、或いはお互い約束して会うのか、偶然どこかでバッタリ会うのかなどの状況は含まれていません。
「再会」の使い方
「再会」は、「長期間会っていなかった人同士が、ある日会うこと」に使われます。
「再会を果たす」は、お互い会いたいと思っていて、やっと会えた時に使われます。
「再会を期す」も同じ様に、会う機会を探していた時に使われます。
一般的には「再会する・した」と助動詞を伴って使われ、会えてうれしいと思った相手に対して使われることが多くなります。
「再会」を使った例文
・『同窓会で10年ぶりに、懐かしい顔ぶれに再会できた』
・『別れた恋人に街中でばったり再会した』
・『引越して以来ずっと音信不通だった知人に、先日偶然再会した』
・『ずっと会いたいと思っていた恩人を見つけ出し、連絡を取って再会を果たした』
・『学生時代ずっと一緒に過ごしていた友人と、結婚式でやっと再会できた』
「再会」の類語
「久しぶりに会う(ひさしぶりにあう)」
最後に相手と会ってから時間が経った状態で、また会うことを言います。
「邂逅する(かいこうする)」
偶然、または思いがけず出会うことで、顔見知りと出会うことにも使われます。
「再会」の対義語
「初対面(しょたいめん)」
それまで全く面識のない人と顔を合わせることを言います。
「再開」の意味
「再開」も「さいかい」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は元の意味で「一度閉じたものが再び開くこと」です。
ドアやフタの開け閉めに使われます。
2つ目は、上記から転じて「中断していたものが、再び始めたり、始まったりすること」です。
こちらは進んでいたものごとが一度中断して、その後再び進められる時に使います。
「再開」するまでの期間は、数年、数十年などと長いこともあれば、数分などすぐのこともあります。
「再開」の使い方
「再開」は、「一度中断していたものごとが再び始まる時」に使われます。
「再開する・した」と助動詞を伴って使われたり、「再開される・された」と受動態で使われたりします。
動作だけではなくものごとの進行についても表す言葉で、ビジネスでも日常でもよく使われる言葉です。
「再開」を使った例文
・『事故の影響で止まっていた電車が運転を再開した』
・『前回好評だった物産展を来月再開する予定だ』
・『雨がやんだので、窓を再開した』
・『雨で中断していた試合が再開された』
・『店舗をリニューアルして再開した』
「再開」の類語
「復帰(ふっき)」
一度途絶えていたものが、元通りになることです。
「再発(さいはつ)」
それまでおさまっていたものごとや症状がまた起きることです。
「再開」の対義語
「休止(きゅうし)」
進んでいたものごとが一時中断することを言いいます。
まとめ
今回は「再会」と「再開」について紹介しました。
「再会」は「再び会うこと」、「再開」は「再び始まること」と覚えておきましょう。