この記事では、「述懐」と「回想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「述懐」とは?
述懐は、じゅつかいと読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、述べるや事実に従い言う等の意味を持っている述の漢字に、心に思いを抱くとかふところといった意味を有する懐の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から述懐は、過去の思い出や出来事を述べる事を示すのです。
他にも、愚痴や不平を述べるという意味でも、この述懐の言葉は使用されています。
「回想」とは?
回想は、かいそうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、前の事を振り返るとかまわる等の意味の回の漢字に、心に思い浮かべるや思うといった意味がある想の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に回想は、過去の事を振り返って思い起こす事を表すのです。
シンプルにかつて経験した事に思いを巡らせる、という意味の言葉としてこの回想は使われています。
「述懐」と「回想」の違い
述懐と回想の文字表記を比較すると、使用している漢字も読み方も全然違っている言葉同士であると気付けるのです。
所がどちらも、過去について思い出すという意味を所有しているので、使い分けを意識すると混同する恐れはあります。
とはいえそれぞれの言葉の意味には明確な違いも見られるので、そこを踏まえれば問題なく使い分けが可能です。
まず述懐は、過去の出来事とか思い出を述べるという意味を示します。
まとめ
2つの言葉は、使用している漢字も読み方も違う言葉同士です。
ですがどちらも過去について思い出すという意味を指し示すので、使い分けを意識するとどちらを選ぶべきかで迷う人も少なくありません。
もっと似た様な意味でも明らかな相違点もあり、述懐は思い出した上で口頭するという意味に用いられるのです。
対する回想は、過去の事を振り返って思いを巡らせるという意味の言葉として使われています。