この記事では、「急がば回れ」と「短気は損気」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「急がば回れ」とは?
急いでいるときはいつもより慎重に行動しなければ酷い失敗したり、怪我に繋がるので注意が必要という意味がある言葉を「急がば回れ」【いそがばまわれ】といいます。
早く成果を出したいと急ぐ気持ちで作業に取り掛かれば、いつもはしないミスして余計に仕上がるまで時間がかかってしまう失敗に繋がるのです。
そのため、時間があるなら遠回りとなってもいいので、丁寧に手を加える必要があります。
「短気は損気」とは?
うまくいかないからといって、すぐに腹を立てるのは自分が不利になってしまうため気をつける必要性があるという意味で使われている言葉が「短気は損気」【たんきはそんき】です。
すぐに怒ると真実が見えなくなるは、気が立って人に辛く当たり、嫌われてしまう結果になります。
また、苛立つ気持ちに包まれた人は階段を踏み外し、頭をぶつけて大怪我すると病院代がかかります。
元々は、飛脚の中兵衛がすぐに怒る性格であったところから最終的に身を滅ぼすという浄瑠璃からきている言葉です。
「急がば回れ」と「短気は損気」の違い
「急がば回れ」と「短気は損気」の違いを、分かりやすく解説します。
早く仕事を終わらせようとして気が焦ればかえってミスが目立つ結果となり、やり直すために時間も能力も無駄にするという意味で使われているのが「急がば回れ」です。
急がず、時間をかけて仕事した方が良い結果になるという意味で使われています。
もう一方の「短気は損気」はすぐに怒る人は冷静な判断ができなかったり、周囲から孤立する結果になるので穏やかな気持ちでいた方が良いといった意味がある言葉です。
「急がば回れ」の例文
・『急がば回れで仕事する同僚が上司の信頼を得て、20代で出世した』
・『職場で信頼を得るには急がば回れの精神を大事にしたい』
「短気は損気」の例文
・『短気は損気の妹は、職場で上司と喧嘩してクビになった』
・『短気は損気を地でいく兄は体調を崩して1週間も寝込んだ』
まとめ
覚えておけば日常生活や職場で失敗を回避できたり、周囲とうまく行動が合わせられるようになる、ありがたい言葉となるでしょう。