「屈従」と「服従」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「屈従」と「服従」の違いとは?違い

この記事では、「屈従」「服従」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「屈従」とは?

権力がある者に対して意志を貫くのではなく、まげては行動して見せるのが「屈従」【くつじゅう】です。

屈伏する気持ちを行動で見せて、相手の支配下で行動します。

ただ、自分としては好意を持って忠実に従うのではなく、相手の権力に恐れをなしては従うのです。

それだけ相手の強さに勝てないという人と対立して負けたとき、「敵国に屈従する」と使います。


「服従」とは?

相手の指示に意義を唱えず従うのが「服従」【ふくじゅう】です。

自分の考えを主張することなく、相手が「ひれ伏せ」と言えば行動に従います。

とくに、年上の指示に従うべき軍隊や団体であれば文句を言うのではなく、絶対的に従わなければならない下の者は反抗せず、素直に行動して見せるのです。

指示に従う気持ちを行動で表すと反抗心がなく、忠誠心を持った気持ちを伝えられます。


「屈従」と「服従」の違い

「屈従」「服従」の違いを、分かりやすく解説します。

仕方なく従うという意味がある「屈従」は、逆らえば何をされるか分からないという恐怖心から選ぶ道です。

本当は従いたくないという気持ちであるため支配下におかれるのは悔しいと感じます。

もう一方の「服従」は相手から指示を受けた際、忠実に従う気持ちを行動で示す言葉です。

忠誠心を持って命令を受け入れて、いかに自分が逆らう気持ちがないかはっきり行動で表します。

「屈従」の例文

・『従わないと息子の命がとられるので、隣国に屈従した』
・『1位になった選手に屈従して、勝てるコツを教えてもらった』

「服従」の例文

・『心より尊敬する船長に服従して、一緒に大海原へと出た』
・『信頼できる部長に服従する気持ちを手紙に書いて渡した』

まとめ

相手に従うという意味は同じ言葉ではありますが、恐れる気持ちを持っているか、尊敬するから言うことを受け入れるかという点が異なります。

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