この記事では、「やさぐれる」と「自暴自棄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やさぐれる」とは?
「やさぐれる」の意味は以下の通りです。
1つ目は「家出してふらふらすること」という元の意味です。
2つ目は「ふてくされて、投げやりになること」という意味です。
「やさぐれる」の言葉の使い方
「やさぐれる」は動詞として「やさぐれる・やさぐれた」と使われたり、副詞として「やさぐれて手が付けられない」などと使われます。
語源は、刀をおさめる「鞘」を「家」の隠語として「やさ」と読み、「外れる」という意味を持つ「ぐれる」を組み合わせた言葉で、「家に戻らないこと」という意味です。
次第に「ぐれる」の意味が強くなり、「素行が悪い」「すさんでいる」などの意味で使われる様になりました。
「自暴自棄」とは?
「自暴自棄」は「じぼうじき」と読みます。
意味は「不満や失望などが原因でやけになり、自分自身を粗末に扱うこと」です。
思い通りにならなかったことに失望して、もうどなってもいいと思い、自分にとって悪い結果になる様な行動を取ることを表します。
「自暴自棄」の言葉の使い方
「自暴自棄」は、「自暴自棄になる」「自暴自棄に陥る」などと使われます。
中国の有名な儒学者、「孟子(もうし)」が、「礼儀を軽んじる者を自暴と言い、義に反する者を自棄と言う」と語ったことから引用されました。
上で紹介した「やさぐれる」の類語になりますが、「自暴自棄」は「自分を駄目にする行為をすること」という意味が含まれています。
「やさぐれる」と「自暴自棄」の違い
「やさぐれる」は「家出してふらふらすること」から転じて「ふてくされて、投げやりになること」です。
「自暴自棄」は「不満や失望などが原因でやけになり、自分自身を粗末に扱うこと」です。
まとめ
今回は「やさぐれる」と「自暴自棄」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。