この記事では、「現れる」と「現われる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現れる」とは?
現れるとは、今までそこになかったものが姿を見せることをいいます。
「あらわれる」を漢字で表現したのが「現れる」です。
送り仮名の付け方は、内閣の告示によるルールによって決まっています。
「本則」「例外」「許容」の3種類があり、一番正しい使い方になるのは「本則」です。
「あらわれる」の正しい送り仮名の使い方は「現れる」なので、公用文などでも「現れる」と表記されます。
学校の国語教育などでは、「現れる」という送り仮名表記で習います。
「現われる」とは?
「現われる」も「現れる」と意味は同じで、送り仮名が違うだけです。
「現われる」は送り仮名が間違っているわけではありません。
「あらわれる」の送り仮名の付け方には本則以外に許容があり、「現われる」という送り仮名の付け方も許容されています。
つまり、「現われる」と表記しても間違いではないのです。
「現われる」以外にも、「表わす」「著わす」「行なう」「 断わる」などの言葉は本則よりも1字多く送ることが認められています。
ただし、公用文で使用することはできません。
「現れる」と「現われる」の違い
「現れる」と「現われる」は送り仮名が違うだけなので、意味に違いはありません。
「あらわれる」の本則に則った正しい送り仮名は「現れる」ですが、「現われる」という送り仮名の付け方も許容されています。
そのためどちらも間違いではありませんが、「現われる」という表記は公用文に使用することはできないようになっています。
公用文に使用することができるのは、「現れる」という送り仮名だけになります。
まとめ
「あらわれる」の正しい送り仮名の付け方は「現れる」ですが、「現われる」という送り仮名の付け方も許容されています。
公用文に使用できるのは「現れる」で、「現われる」を使うことはできません。