この記事では、「待ってください」と「お待ちいただければと存じます」の違いを分かりやすく説明していきます。
「待ってください」とは?
ある動作を途中でやめるように求める言葉です。
または、ある事柄や人がやってくるのを期待して時間を過ごしてくださいという意味です。
「待っ」は「待つ」のことで、ある動作を途中でやめるという意味があります。
この意味では、相手に要求するために用います。
「待つ」には、ある事柄や人がやってくるのを期待して、そのときまで時間を過ごすという意味もあります。
「ください」は、相手にある事柄をするように求める意です。
たとえば、その場所を去ろうとしている人がいるとします。
この人は忘れ物をしていました。
その忘れ物を渡すために、去ろうとする人を引き止めるとします。
そのときにこの言葉をかけます。
今度は別の事柄で説明をします。
「○○が終わるまでどれくらい時間がかかりますか」と尋ねられました。
それが終わるまでまだ時間がかかります。
こういったときに、「まだ時間がかかるので、待ってください」と言葉を返します。
「お待ちいただければと存じます」とは?
待ってもらえるとと思うという意味で、待って欲しいという話し手の気持ちを表しています。
「いただけ」は「もらう」の謙譲語です。
「存じ」は「思う」「考える」の意の謙譲語になります。
たとえば、話し手の会社に客が訪れたとします。
客はある人に用事があってきたのですが、その人は今手が離せない状態です。
そこで、その人の手が空くまで客には少し待っていてもらうことにしました。
このような場面で使うことのできる言葉です。
「待ってください」と「お待ちいただければと存じます」の違い
「待ってください」と「お待ちいただければと存じます」の違いを、分かりやすく解説します。
ある事柄や人がやってくるのを期待しながら、そのときまで時間を過ごすという意味は同じです。
後者の方が丁寧な表現です。
前者は、去ろうとする人を引き止めるときにも使われます。
まとめ
丁寧さに違いがあります。
また、一方は去ろうとする人を引き止めるときにも使用できます。