公務員に支給される手当として「勤勉手当」と「期末手当」があります。
この2つはそれぞれどのような性質の手当なのでしょうか。
この記事では、「勤勉手当」と「期末手当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勤勉手当」とは?
「勤勉手当」とは、「業務成績に応じて支給される手当」です。
日頃の業務における働きぶりを評価しその優秀さに応じて支給される性質の手当を指します。
個人の成果や結果に対して支払われる一種の出来高制報酬に近い性質を帯びています。
民間企業における賞与は勤務成績を評価し働きぶりに応じて支給される報酬ですが「勤勉手当」も同じような性質を持つ手当です。
「期末手当」とは?
「期末手当」とは、「在職期間の区分に応じ定率で支給される手当」です。
在職期間から欠勤日数などを差し引いた日数を基準に算出される手当で、長く働いている人ほど金額が大きくなる基本給に近い性質を持つ手当を指します。
元々は生活費負担が一時的に増大する時期に支払われる生活補給金としての性質を持つ手当なので成績や勤務態度とは関係なく定率で計算されます。
「勤勉手当」と「期末手当」の違い
「勤勉手当」と「期末手当」の違いを、分かりやすく解説します。
「勤勉手当」と「期末手当」の違いは「算出基準」です。
「勤勉手当」は勤務態度や業務成績など働きぶりが算出基準になる成果報酬型の手当なのに対し「期末手当」は在職期間が算出基準になる定率型の手当です。
実際に支給される際は「期末勤勉手当」という形で合わせて支給されますが、「期末手当」が計算されてベースになりそこに上乗せする形で個別評価の「勤勉手当」を計算し総支給額が決まります。
「勤勉手当」の例文
・『働きぶりが評価され勤勉手当が増額した』
・『目立った活躍がないので勤勉手当は少なめだ』
「期末手当」の例文
・『長く働き続けるほど期末手当が上がっていく』
・『期末手当を生活費の足しにする』
まとめ
「勤勉手当」と「期末手当」は同じ手当でも性質が大きく異なります。
それぞれの算出基準を正しく理解し区別してください。