この記事では、「仕入先」と「取引先」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕入先」とは?
「仕入先」は「しいれさき」と読みます。
意味は、「自分達が販売・製造するために必要な商品や原材料を購入する相手のこと」です。
メーカーや商社、卸売業者などのことで、契約が成立した後、欲しい商品を書類やデータで注文して、納品を待つ流れになります。
会社同士で契約してビジネスすることから、下で紹介する「取引先」に含まれます。
「仕入先」の言葉の使い方
「仕入先」はビジネス用語として使われます。
「仕」は動詞「する」の連用形「し」の当て字で、ある動作を強調する意味、「入(いれ)」は動詞「入れる」の連用形で「外から中に移し置く」という意味、「先」は「行きつくところ」から転じて「交渉の相手方」という意味、「仕入先」で、「必要な品物を入手する相手方」になります。
ちなみに、本来は「仕入れ先」と送り仮名が入りますが、文化庁により、送り仮名を含む語句を名詞として使う場合、送り仮名は省略できるとされています。
「取引先」とは?
「取引先」は「とりひきさき」と読みます。
意味は、「企業が、ビジネスとして契約を遂行する相手のこと」です。
商品やサービスの売買を行う、企業同士、または企業と消費者の関係を表します。
営利目的で契約を結んだ関係であり、売り手・買い手どちらの場合であっても「取引先」と呼ばれます。
ただし、一般的に「取引先」と言えば、買い手の立場のことを表すケースが多くなります。
「取引先」の言葉の使い方
「取引先」はビジネス用語として使われます、「取(とり)」は動詞「取る」の連用形で「手の中におさめる」という意味、「引(ひき)」は動詞「引く」の連用形で「たぐり寄せる」という意味、「先」は「交渉の相手方」という意味、「取引先」で「たぐり寄せて手に入れる相手」から転じて「ビジネスで条件交渉・契約する相手方」になります。
こちらも本来「取り引き先」になりますが、送り仮名は省略されています。
「仕入先」と「取引先」の違い
「仕入先」は「必要な品物を入手する相手方、『取引先』に含まれる」です。
「取引先」は「ビジネスで条件交渉・契約する相手方」です。
まとめ
今回は「仕入先」と「取引先」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。